どうしても勉強というと「長い時間机に向かって」という固定概念は世の中にはあるようです。たしかに、本番の試験前は長い時間机に向かわなければいけないこともあるでしょう。最後の追い込みをかける、ということはとても大事なことですから。

しかし、普段の勉強ではここまでしなくてもいいです。というより、社会人の方はそんなことはできないでしょう。日中会社で働いている人だったら、仕事の疲れもたまっているだろうし、仕事の進捗状況によっては残業、なんてこともありえます。

それなのに何時間も勉強するなんて、基本的にはできないはずです。「だったら資格を取るなんて無理」と思うでしょう。落ち込まないでください。「一週間に一回、3時間勉強するより、一日に15分でもいいので勉強するほうが効果的」と言われたらどうしますか?

「15分なら自分でもできそう」と希望が持てる気がしませんか?それでは、このように「毎日少しずつの時間でもいいから勉強すること」の効果についてお話ししたいと思います。

・充実感が持てる。
資格試験に合格するためには、「自分はちゃんと勉強を積み重ねてきた」という自信が必要になってきます。「毎日15分でも勉強してきた」という事実はあなたにとって、自信になるはずです。

「毎回、試験を受けに行くときにいまいち自分が『勉強した』という実感を持てなくて困っている」という人は、手帳でもスマートフォンのアプリでもいいので、勉強の記録をつけてみましょう。試験が近づいてくると「自分はこれだけ勉強してきたんだから受かるだろう」という自信に変わります。

・隙間時間でもできる。
ものすごくハードな仕事をしてきたなら別ですが、15分くらいなら会社の昼休みの間でも時間が取れるはずです。「会社で勉強しているのを見られるのは何となく気が引ける」という人は、会社の近くのカフェなどで勉強するという手段がおすすめです。

いっそ、会社の人に「今度この資格を取りたいので勉強しています」と宣言してしまうのも一つの手段でしょう。

・記憶を定着させやすい。
「人間は同じことをどれぐらい繰り返せばノーミスでできるようになるのか」という話が出た場合、何回繰り返せばできるようになるかご存知ですか?一説には「500回」という説があります。

さすがに、試験勉強で500回は無理でしょう。しかし、繰り返すということは本当に大事です。人間にとって、記憶は「繰り返すことで身に付くもの」なのです。15分の時間でも、繰り返しの勉強はできます。ちなみに、記憶を定着させる、ということに主眼を置いて勉強するならば、夜寝る前に復習をするといいかもしれません。

いかがでしたか?「自分は細切れの時間しか取れないよ」という人でも、勉強する時間を持つことで、十分に対処できるのです。ただ、短い時間で勉強するときは、どうしてもインプット中心の勉強になりがちです。

アウトプットのトレーニングをしたい場合は、頑張って30分は時間を取るようにするといいでしょう。細切れでも「毎日続ける」ということは本当に大事だということをわかっていただけたら、と思います。