皆さんはこんな話を聞いたことがありあませんか?「世の中にはTOEICの点数次第で昇進や海外赴任が決まってしまう会社があるらしい。すごいところになると、入社の条件として一定のスコアを取っていないと相手にもされないらしい」と。

英語が不得意な人にとっては耳の痛い話かもしれませんが、実際にこういうことがあるのです。では、「そのTOEICとやらで高い点数を取るコツや方法は無いのか」と誰もが思うところでしょう。実はあるんです。

そこでここでは、TOEICという試験の概要と、実際に高得点を取るにはどうしたらいいか、ということをまとめてお話したいと思います。詠み終わったら、「自分もちょっとがんばってみよう」と思ってくれるとうれしいです。

・そもそも、TOEICはどんな試験?
一言で言えば「英語圏の国に住む人以外が受験する、英語でのコミュニケーション能力を測るためのテスト」ということです。つまり、普段英語を話さない人が、どれだけ英語でコミュニケーションをとることができるか、という指標になります。

このテストには、世界中のさまざまな国で行われています。さて、日本の受験者の平均得点はどのくらいか、わかりますか?TOEICを運営する団体が行った調査によりますと、2013年の時点で、日本は512点。

その調査に参加した48カ国中、40位とかなり振るわない成績です。参考までに、近くのアジアの国も見てみましょう。日本人の観光先として人気の高い台湾は569点、韓国は632点となっています。

ちなみに一番高いのはバングラデシュで895点でした。国によって英語教育の差はありますし、受験者の層も微妙に違うので、一概に比較してはいけませんが、日本人はTOEICが苦手な部分があるようです。

・スコアをあげるにはどうすれば?
では、日本人の平均点がこんなに低い=TOEICで点数を取るのが難しいのはなぜでしょう。それは、日本の英語の教育体制に一つの原因があるでしょう。日本の英語教育は、文法と読解がほとんどで、「話すこと」「聞くこと」にあまり主眼が置かれていませんでした。

TOEICは「リスニング」と「リーディング」の2つからなる試験ですが、日本人は「リスニング」を苦手にする人が本当に多いようです。「書いてあることは読めても、話している内容がなんだかわからない」という経験、あなたにもありませんか?

となると、オススメの方法はやはり「リスニングに強くなること」です。それにはいったい何をすればいいのでしょうか。まず、実践していただきたいのは「英語に耳を慣れさせる」ということです。

実は、TOEICのリスニングの問題で出される内容は、日本語にしたら十分話が理解できるレベルのことです。それを英語で言われるからわからなくなってしまうだけのことです。このことを意識して、問題集などでリスニングに慣れていきましょう。

また、この試験は、120分で200問もの問題を解くという、かなり肉体的にもハードな試験です。当日、ベストな体調で受験できるかそうでないかで、点数が100点近く違うこともあります。

資格試験を受験するときにはどんな試験でもいえることですが、当時はベストの体調で望めるように、前日の勉強はほどほどにして、体を早く休めることを考えましょう。無理は禁物です。