あなたはこんな経験はありませんか?中学や高校の定期テストのときに、勉強の計画は立ててみたものの、まったく予定通りに進まなくて、当日を迎えてしまったということが。私も経験があります。原因は「どう考えても無理なスケジュールを組んでしまったこと」だったと思います。

でも、中学や高校時代の計画倒れは笑い話で済まされますが、社会人の計画倒れは笑いごとでは澄まされない可能性が高いです。そこで、「無理のないスケジュールを立て、それを粛々と実行していく」ということが求められます。

では、「無理のないスケジューリング」にするには、一体どんなことに気を付ければいいのでしょうか。ポイントをまとめてみました。

・計画倒れにならないことを最優先にする。
先ほど述べた中学、高校時代の話のように、「どう考えてもこんな予定はこなせないだろう」という予定を立ててはいけません。「この量なら、自分は確実にこなせる」という量を自分自身で見極めることが大事です。

「その見極め方がわからない」という人におすすめなのが、「ストップウオッチを使って、実際に計ってみる」ことです。たとえば、「これくらいのレベルの問題なら、今、自分が解いたら〇分かかる」などと分析していきます。

すると、「1日これだけの時間勉強できるとしたら、これぐらい問題はこなせるな」ということが次第に分かってくるはずです。その結果を踏まえて、計画を立てましょう。

・夜にこだわらず、朝にやる。
社会人にもなれば、仕事をして帰ってきて、疲れた状態で勉強するのは至難の技です。そのため、できれば朝出勤する前に勉強を少しでも進めておくとぐっと楽に進められます。

かといって、朝に弱い人が無理して朝におきて勉強をやることはありません。夜のほうが都合がいいという人は夜にやってみるのも一つの手段ではあります。

・試験までの日数を数え、逆算してスケジュールを立てる。
あなたがどんな試験を受けるかはわかりませんが、たいていの国家試験や資格試験は、あらかじめ試験日がはっきりと決まっています。そこで、試験を受験すると決めたら、できるだけ早めにスケジューリングをすることをお勧めします。

試験までの日数がどれぐらいあるか逆算し、それをもとに「この時期はこういうことをしよう」「試験直前は問題演習に充てよう」とやるべきことを決めるのです。やるべきことがわかっていれば、勉強にも気合が入るものです。

・気分転換の日を必ず作る。
人間、毎日体調が良くて、気分もいいならそんなに素晴らしいことはありません。しかし、たいていの人はそうはいかないものです。体調が悪かったり、どうしても気分が乗らない日というものは必ずあります。

そういう日をなるべく作らないようにするには、普段から気分転換をうまくすることが大事です。1週間のうち、1日はせめて何もしない(試験直前なら復習のみ)日を作るようにしましょう。

・急なアクシデントに対応できるようにする。
社会人をしていると、急な飲みのお誘いや、家族、親族、仕事関係の人、友人の人などの訃報に接することがあります。飲みのお誘いは断ることができますが、訃報はどうしようもありません。

また、自分自身が体調を崩して倒れてしまうこともあります。こういう場合でも、あわてないように普段から余裕を持ったスケジューリングを心がけましょう。無理をせず、地道に続けることが、一番合格に近づくのです。