あなたは勉強するとき、五感を使っていますか?「テキストを読んで、問題を解いて…」という勉強をしている場合、残念ですが「五感をフル活用している」とは言えません。あって、手と目しか使っていないわけですから。

それで勉強の効果が出ているならもう何もいいませんが、「いまいちどうやって勉強したら効果的なのかわからない」という方はいませんか?私もそういう問題で悩む一人でした。そこで、勉強の得意な友人に聞いてみると「テキスト音読しているよ」と答えたのです。

「なるほど!そうすればいいのか」と思い、自分も取り入れてみると、これがなかなか効果的でした。耳からも情報が入ってくるので、必要な知識が整理される気がしたのです。最近では、「オーディオブック」といって、テキストの内容を吹き込んだCDやMP3音源が発売されているので、自分で読まなくても音声学習ができることがあります。

それでは、音読や音声学習にはどんなメリットがあるのでしょうか。まず、音読のメリットからご紹介したいと思います。

・眠くなりにくい。
社会人の方は仕事や付き合いで何かとお疲れだと思います。そんな時に、ただテキストを見て勉強するのは本当につらいかもしれません。でも、声を出して読んでいれば、眠気は少しは吹き飛びます。ただし、あまりに大きな声で読んでいると、場合によっては近所迷惑になることもあるので、そのあたりは気を付けましょう。

・実際に自分のものにできる。
これは資格の中でも語学の学習に言えることなのですが、語学は発音しないと身に付きません。基本的に、発音しないと読み方が覚えられないからです。また、「資格を取るわけじゃないけど、話せるようになりたいから語学の勉強をしている」という人だったら、なおさら発音することが必要になります。

従来の「問題を解く」「単語を覚える」「文法を覚える」という勉強法だけでは限界があるのです。
それでは、音読以外の手段として挙げられる音声学習はどうでしょうか。メリットを考えてみましょう。

・いつでもどこでも学習できる。
音声を聴く、という勉強法は、必ずしもテキストを広げる必要はありません。音を聴くだけだったら、どこでもできます。満員電車の中でもイヤホンをつけて聴けば勉強ができます(ただし、音漏れには注意しましょう。)。また、お風呂の中でも勉強ができてしまいます。今はMP3プレーヤー用の防水スピーカーも売っているので、活用する価値は大いにあります。

・情報量が多い。
同じ時間、テキストを読むのと、音声を聴いているのではどちらが情報をより多く取り込むことができるか、わかりますか?これは断然音声を聴いているほうたくさんの情報を取り込むことができます。

・繰り返し聴くことができる。
音声教材の長所は、何と言っても何度でも繰り返して聴くことができることにあります。自分で読んでもいいのですが、機械の操作一つで聞き取れなかった部分も簡単に聴くことができるので、繰り返し学習には最適です。

メリットいっぱいの音声学習、社会人の勉強にはぜひ取り入れたいテクニックです。