有名なことわざに「餅は餅屋」という言葉があります。これは、「専門的なことは、専門職の人に任せたほうがうまくいく」ということです。さすがに皆さんご存知ですよね。資格の勉強についてもこれはいうことできるのです。

難しい資格に効率的に合格したいと思うなら、断然スクールに通うことをおすすめします。でも、何を基準に選べばいいのでしょうか。そこで、スクール選びのポイントとしてチェックして欲しいことをいくつかあげてみようと思います。

・自分が受験したい資格にあったコースと実績があるかどうか
ある意味、これが一番重要なポイントかもしれません。いくら有名なスクールだったとしても、自分が受験したいと思う資格の受験対策講座がなければ、通う価値はありません。また、そのような受験対策講座があったとしても、開設されて間もない場合、十分な合格実績がないことがあります(資格自体が新しい場合を除く)。

合格実績がたくさんあるから必ず合格できるとは限りませんが、できれば豊富な合格実績があるほうが、受験のノウハウをそれだけ蓄えている、ということになるので、効率的に受験対策ができることが考えられます。

・どんなタイプの講師が在籍しているか
これは法律系や会計系の資格にありがちなのですが、講師には2つのタイプがあります。「講師を専業にしている人」「講師と実務の両方をやっている人」です。たとえば、税理士で言えば、税理士事務所などで非常勤(=パート)として働きながら、専門学校で授業を担当している人がいます。

どちらのタイプの講師が多く在籍しているかで、専門学校のカラーは異なってきます。講師を専業にしている人は、資格を持っていないこともあるので、注意が必要です。ただし、資格の効率的な勉強の仕方など、テクニックには習熟していることが多いのです。

だから、専業だからダメ、とは言い切れません。一方で、実務家も兼ねている人の場合は、実際にその仕事に就いたときのことをイメージさせてくれる発言をしてくれることも多いので、モチベーションの維持に役立ちます。

・使用するテキストはどんな種類か
これも資格と専門学校によって千差万別なのですが、専門学校オリジナルのテキストを使っているか、そうでない市販のテキストを使っているか、という点にも注目したいところです。専門学校オリジナルのテキストは内容が洗練されていることが多いので、試験対策には効率的です。

だからといって、市販のテキストがダメ、ということではありません。「自分の勉強用にもう一冊欲しいな」というときに気軽に手に入れることができるので、その点はポイントが高いです。

・授業料はどのくらいか
専門学校を選ぶときに一番ポイントになるのがここでしょう。安くない買い物であることは確かなので、いくつかの学校のパンフレットを取り寄せて、納得のいく値段の学校を選びたいものです。高ければいいってものでもないので、冷静に考えましょう。

・自分が通いやすい範囲内にあるか
ある意味、これが一番大事なポイントです。せっかくいい専門学校を選んだとしても、自分の職場や自宅から通いにくい場所にあるとき、行くこと事態が億劫になってしまいます1。短期間で終わるならいいですが、そうでないならロケーションをちゃんと考えましょう。