難関資格になると、「私の●●合格体験記」のように、合格した人の体験談を集めた本が出版されていることがあります。資格の勉強をしようとする人は、手にとったことがあるのではないでしょうか。

合格体験記はただ読むだけじゃつまりません。自分の勉強に生かしてこそ、初めて読んだ意味が出てくるのです。そこで、合格体験記の利用方法についてお話しましょう。

・効果的な勉強方法を知る。
まず、合格体験記で参考にしてほしいのは「合格者の勉強촀をまねすること」です。難関と呼ばれる試験に合格する人は、ほとんどの人が「自分なりの勉強촀」を持っています。すでに自分自身の勉強촀が確立されていて、成果も出ている=成績がそれなりに取れているならいいのです。

しかし、そうでない場合、成功している人=合格した人の勉強촀を真似ることはとても意味があります。合格体験記を読むときは「どんな勉強촀をしているのか」ということについて、しっかりとチェックするつもりで読んでみるといいでしょう。

・スクール選びのヒントにする。
専門学校を選ぶとき、「合格した人がどこの専門学校に行っていたか」というのは大いに参考になる情報です。確率的には、大規模展開している専門学校に行っている人の合格体験記が多くなるのは当然です。

しかし、専門学校は数が多ければいい、ということではありません。合格体験記を読んで、自分に響くものがあれば、その専門学校にコンタクトを取ることを考えましょう。

・自分と似たような境遇にある人の生活パターンを真似する。
当たり前ですが、社会人と学生では生活パターンがまったく違います。また、学生でなくても、受験に専念しているかそうでないかによって生活パターンは違います。自分とあまりに生活パターンが違う人の合格体験記を読んで真似するのはやめましょう。

あまり意味がありません。合格体験記を読んで「自分にはできない」と思うのではなく、「これなら自分にできる」というきっかけ作りをしてください。自分の生活を無理に変えるやり方は考え物です。

・モチベーションの維持に役立てる。
世の中、「本当に頭のいい人」というのはどこにでもいるものです。難関資格でも一発合格してしまうような人ももちろんいます。そういう人の合格体験記を読むと心が折れてしまいそうになるものですが、モチベーションもへったくれもありません。

それはやめましょう。あくまで、「自分と似た人が苦しみながらも合格したんだ」と思えることが、合格体験記を読むメリットでもあるのです。自分お必要以上に卑下することなく、「この人ががんばれたんだから、自分もがんばれるはず」と思って、勉強に励みましょう。

合格体験記は、単行本ではなく、専門学校でも配布しています。通いたいと思っている専門学校があるなら、その専門学校が出版している合格体験記を入手するといいかもしれません。あくまで、「自分の勉強の参考にする」「モチベーションを保つ」ために読みましょう。「自分と比較して落ち込む」のだけはやめたほうがいいです。