これは人によっても大きく異なるので、一概には言えませんが、朝、早く起きることができると気分がよくありませんか?ちゃんと眠れた時だと、「これから仕事をするから頑張るぞ」という気分になれますよね。

ただし、眠れなかった時の朝ほどつらいものはないですが…。そのことを利用してか、最近。「朝活」というものが流行っていることはご存知ですか?朝、何人かで集まって朝ごはんを食べながら勉強会をするとか、聞いたことありますよね。

なぜこういうことをするかというと、それだけ「朝に勉強をする」というのは効果的だからです。なぜ効果的なのか考えてみましょう。細かいことまで挙げれば理由は様々ですが、大まかに言えば、以下のような理由が挙げられます。

・仕事前に勉強ができる。
社会人の人ならわかると思うのですが、「仕事が終わってから勉強しよう」と考えていると、案外できないものです。突発的な仕事が入って残業しなければいけなかったり、付き合いで飲みにいかなければいけなかったり。

飲みの誘いなんて断ればいい、と思うかもしれませんが、頻繁にそれをやっていると、「こいつは付き合いの悪い奴だ」とみなされて、人間関係が悪くなる原因になりかねません。飲みも勉強も両立するなら、朝勉強が効果的です。

・疲れていないので集中力が高まった状態でできる。
朝に勉強ができるコンディションであるということは、ちゃんと夜眠れて脳をしっかり休めた状態であるということです。このような状態で勉強すれば、知識が定着しやすいのもお分かりいただけるでしょう。

仕事が終わって勉強する、というのは案外ハードなものです。多かれ少なかれ、仕事は頭を使うものなので、終わった後の脳にはとんでもないダメージが加わっています。「もう疲れて勉強無理」となる前にやる、というのが朝勉強です。

一方で、こんな欠点もあります。
・必ずしもすべての人が朝型生活をできるとは限らない。
仕事によっては夜勤があったり、不規則な勤務時間だったり、と朝に必ずしも時間が取れるわけではないということもあり得ます。そういう人にまで朝型生活をしろ、というのは酷です。

また、体質的に低血圧など、「どうしても自分は朝起きることがつらいし、集中力が発揮できるとは思えない」という人もいます。そういう人は無理して朝に時間を取って勉強することはないでしょう。

・朝に時間をさける生活をしていない。
女性の方で、自分やご家族の朝ごはんを用意しないといけないなど、朝は何かと準備が多くて大変、という人もいます。そういう人にも朝、勉強しろとは言えません。あくまで勉強は無理ない範囲で行うのが基本です。

今までの話を総合すると、朝に勉強するというのは、確かに資格試験の勉強法としては効果的です。しかし、ライフスタイルの問題などから、それができない人もいます。朝勉強しなければ合格できない、というわけではありません。

あくまで、「自分自身の生活の中で勉強に割くことができる時間はいつなのか」ということを考え、「朝がベスト」と思った人にはやってほしい、というだけのことです。無理なく、続けることができるのが勉強法の基本ですから。