資格が本当に必要なのは社会人

一昔前、1990年代初頭のバブル経済のころは、日本も景気がよく、就職も引く手あまたでした。一人の大学生が、企業の内定を3つも4つも持っている、というのは珍しいことではなかったのです。

時は過ぎて、2010年代。アベノミクスと呼ばれる安部政権の経済政策が功を奏したのか、経済は少しずつですが、上向きになり始めています。しかし、求人にそれが反映されているかというと、難しいところです。

新卒採用は条件が良くなっているのは事実ですが、中途採用となると、まだまだ現状は優しいものではない、というのが本当のところではないでしょうか。それでも、「自分はキャリアアップのために転職がしたい」「自分は今いる会社で上に上がりたい」と思う人はいるかもしれません。

そういう人はどうすればいいのでしょうか。自己啓発書を読む、社内の人間関係をよくするために努力する・・・取りうる方法はたくさんあると思います。その中に入ってくるのが「資格を取る」ということでしょう。

会社によりますが、いわゆる「資格手当て」を設けている会社もありますし、「この資格を持っていることが昇進のための要件」という人事規定を設けている会社もあるでしょう。

今の学生(大学生、短大生、専門学校生、高校生)は「就職活動で有利になるから」と資格を取りますが、本当に資格を取らなければいけないのは、実は社会人なのです。この事実を忘れないでいて欲しいと思います。

社会人の勉強は大変

とはいっても、社会人が資格を取るのはなかなか簡単なことではありません。理由をいくつか挙げて説明しましょう。

第一に、「時間がない」ということです。いうまでもなく、社会人になると、仕事が生活のメインになります。毎日遅くまで働いていて、勉強の時間がとれないということはザラでしょう。

だったら、休日の日に勉強すればいいという発想が出てくるかもしれませんが、それもなかなか難しいです。付き合いなどもありますしね。第二に、「勉強が続かない」ということです。

. 「資格を取ろう!」と決めても、勉強の難しさから挫折してしまったり、「毎日継続することが大事」といわれても、時間をとることすら難しかったり。そこで、勉強を続けるための仕組みづくりが必要になるのはいうまでもありません。

第三に、「勉強をするためのお金がない」ということです。学生のうちなら家族が出してくれるかもしれませんが、社会人になったら基本的には自分でどうにかしなければいけません。

そのため、独学で勉強ができない人にとってはつらい状況もありうるでしょう。しかし、これらの苦難を乗り越えてでも勉強して欲しい理由があります。「資格を目指して勉強することで問題解決能力が身につく」という面は否定できないからです。

実を言うと、資格そのものよりも、この問題解決能力を手に入れられることが、社会人が資格の勉強をすることの大きな意味であるといっていいでしょう。「仕事が大変でも、ちょっとがんばってみよう」そう思っていただけるなら、それはすばらしいことです。

パソコンの達人になる!MOSの勉強法

最近は、よほどの小さな会社で無い限りは、仕事上でパソコンを使うことが本当に多くなってきました。見積書を作るのもパソコン、納品書を作るのもパソコン、果てはクライアントとの連絡は電子メール…

仕事をしている上で、パソコンを触らない日なんてないのでは?と思う状況になっています。これが何を意味しているかわかりますか?ちょっと怖い言い方をしますね。「パソコンができなければ職にあぶれる」そんな時代なんです。

あなたにも経験があると思います。仕事絡みの面接で、こんなことを聞かれたことはありませんか?「あなた、パソコンできますか?」と。そこであなたがどんな回答をしたかによって、面接の結果はかなり違っているはずです。

おそらく、「インターネットやメールはできるけど…」という回答をした人も多いと思います。でも、仕事上それは「できて当たり前」の話です。つまり、昔の人で言うなら「電話がかけられる」レベルの技術なのですから。

でも、そこで、「パソコンなら得意です!自信あります!」といえたらカッコいいですよね。では、何をもって「パソコンができます」ということができるのか、考えてみませんか?そこで、今回はパソコンの資格の一つ、MOSの話をします。

・MOSって?
この文章を読んでいるあなたならパソコンやスマートフォンは使えると思うのです。「マイクロソフト」という会社、ご存知ですよね。パソコンの基本システムである「ウィンドウズ」であまりに著名な会社です。

このマイクロソフト、自社製品として「ワード」「エクセル」などさまざまなオフィス用ソフトを出しています。これを読んでいる方の中にも、これらを使って仕事をしている人も多いでしょう。

そして、マイクロソフトではこれらのソフトの扱いに習熟した人を「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」として認定しています。認定試験は全国各地にあるマイクロソフトが指定した施設で行われます。

この資格を持っていると、「このソフトについては一定の操作ができます」という証明になるので、仕事を探している人やキャリアアップを目指している人に人気があるのです。では、どうやって勉強すればいいのでしょうか。

・慣れていれば、お金をかけなくてもできる!
この資格の勉強の仕方なのですが、「パソコンに慣れているか」ということが一つの分れ目になります。「メールやインターネットしかしたことがない」というレベルの人でしたら、スクールに通うほうが効率的です。

わからないところをインストラクターの人が見抜いて教えてくれるので、ゼロからのスタートでも効率的に知識を吸収できるでしょう。一方、「すでにそのソフトを触ったことがある」のでしたら、自分で本を買って自習することをおすすめします。

さまざまな会社から試験対策の教本がでているので、それに従って操作をしていけば、自然と覚えられる仕組みになっています。わからないことがあれば、インターネットでどんどん調べましょう。

金融関係に強い!FPになるための秘訣

これを読んでくださっている社会人の方の中には、「会社からファイナンシャルプランナー(以下FP)の試験を受験するように」と言われている方もいらっしゃるかもしれません。

業種で言うと、銀行、証券、不動産、保険あたりの会社の方が言われているのではないでしょうか。ある意味、「金融資産や保険、不動産の営業をするなら必須ともいえる」資格かもしれません。今回はこのFPの試験について説明しましょう。

・そもそも、FPの仕事って?
まず最初に、FPがいったい何をする仕事か、ということに触れておきましょう。わかりやすくまとめると、こうなります。「顧客の家族構成、収入や支出、資産や負債の保有状況、保険の加入状況などあらゆる“お金”や“資産”関するデータから、顧客にとってベストの生活設計を提案する」ことです。

もちろん、これには金融商品、税金、年金、不動産など関連する分野の知識も必要になります。このような幅広い知識を持つ専門家を「ファイナンシャルプランナー(FP)」と呼ぶのです。

・FPの試験って?
では、このFPになるためには、どういう試験を受験すればいいのでしょうか。それにはまず、日本の現状についてお話しする必要があります。FPの試験の名前は正式には「ファイナンシャル・プランニング技能士」というのですが、便宜上「FPの試験」とさせていただきます。

このFPの試験なんですが、日本では2つの団体が主催しています。「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」です。違いを説明すると、学科試験は共通の問題を使って行われます。実技試験は科目が異なるので、団体ごとに独自の試験をおこなぅています。

それでは、受験者数が多い3級と2級の試験についてみてみましょう。まず、3級は以下のようになっています。
<学科試験>
以下の6つの項目から出題される。
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続、事業承継

<実技試験※金融財政事情研究会の場合>
・個人資産相談業務
・保険顧客資産相談業務
・資産設計提案業務
実技試験、と言っても、面接をするわけではなく、具体例を用いて計算する試験であるということです。

2級ですが、学科試験の出題範囲は3級と同じです。違うのは、実技試験で、以下のような項目があります(金融財政事情研究会の場合)。
・個人資産相談業務
・中小企業主相談業務
・生保顧客相談業務
・損保顧客相談業務
・資産設計提案業務

・勉強法のコツは?
では、そんなFPの試験に合格するためには、どんな勉強をすればいいのでしょうか。まず、必須なのが、過去問を解くことです。何をするかわからない、という人はまずは過去問を解いてみてください。

実技試験では電卓をうまく使えるかどうかが合否の分け目にもなりますので、電卓の操作にも慣れておきましょう。また、経済ニュースから問題が出題されることもあるので、普段から新聞を読んだり、ニュース番組を見て知識を掘り下げることも必要です。

日ごろの生活の中に、勉強のヒントは潜んでいます。「あ、これは覚えておけば使えるな」という知識は貪欲に吸収しましょう。

不動産業界に不可欠!宅建資格奪取のコツ

この文章を読んでいる方は、さまざまな業界で働いている社会人の方が多いのだろうな、と思います。その中で、不動産業界に勤めている人はいませんか?そうなると、「宅建」という言葉は聞いたことがあると思うのです。

これは、資格の名前で、正式には「宅地建物取引主任者」といいました。過去形になっているのは、平成27年度から資格の呼称が変更になり、「宅地建物取引士」という名前になるからです。

名前こそ変わりますが、試験の基本的な内容は大きくは変わらないので、従前の「宅地建物取引主任者」のデータをもとにお話を進めていきます。最初に、この資格を持っているとどんなことができるのか説明しましょう。

大雑把に言ってしまえば、「不動産の契約に関する事項を一手に引き受けることができる」ということです。お客様に対する重要事項の説明、重要事項や契約に関する書類への記名押印などは、この資格がないとやってはいけません。

そのため、基本的には、不動産関連のお店には必ず1人はこの資格を持った人がいなければいけません。(資格を持っている人がいる、ということで、証書があるはずです。)そのため、不動産業界では必須の資格となっているのです。

それでは、この宅建、どうやって勉強すれば、うまく合格することができるのでしょうか?まず、この試験の合格率は15%程度です。決して高い数字ではありません。むしろ資格としては難しい部類に入ります。

ここまで難しいと、効率的なのはスクールに通うことですが、社会人の方だったら、「そんな時間ないよ」という人も多いかもしれません。そこで、独学でやる場合のポイントをお伝えします。

まず、「理解してから覚えるようにする」ということを心がけてください。宅建は法律の条文がたくさん出てくるので、法律に慣れていない人にとっては、かなり難しい試験となっています。

たまに、条文を丸暗記しようとしている人がいますが、それは無駄な努力なので、やめておいたほうが無難です。条文の知識を自分のものにしたいなら、まずは理解することに勤めてください。
つまり、「この条文はこんなことを書いているんだな」ということを、簡単な言葉で説明できるようにするといいのです。「この条文が言いたいことを一言で言うと?」とまとめてみるのも手段としては有効でしょう。

次に、「問題に触れる機会を1分でも増やす」ことがあげられます。宅建はメジャーな資格なので、参考書や問題集はたくさんいいものが出されています。また、それらを基にしたスマートフォンのアプリもたくさんリリースされています。

こういった「便利グッズ」を使って、問題に触れる機会を少しでも増やしましょう。問題演習をやりこむことで、知識が深まり、知識が深まることで、見たことがない問題にも対応できるようになるのです。

問題演習をすればするほど、知識が自分のものになっていくのを実感できれば、合格はすぐそこに近づいてきます。自分の勉強の方向性に迷ったら、「今まで勉強してきたことを自分のものにできているか」ということをしっかり見据えましょう。

経理の登竜門!簿記検定に挑戦してみよう

この前、何気なく派遣社員の仕事の募集サイトを見ていたのですが、「経理事務」の仕事の募集が多いことに本当に驚きました。でも、冷静に考えてみれば、当たり前のことですお金を扱わない会社はありません。

ということは、それを管理する財務や経理の部署はどの会社でも必要になってくるのです。それが経理の仕事の募集を多くさせている理由でしょう。さらに、興味があったので募集条件を見たところ「未経験者も可。ただし簿記検定(の資格)を保有していること」とありました。

早い話が、「未経験者だったら簿記の資格を持っていないと応募もできないよ」ということです。でも、裏を返せば「簿記検定を持っていれば、応募はできるよ」ということになりませんか?

と、いうことは、簿記検定を持っていると経理事務の仕事に就きやすくなる、ともいえるのです。そこで、ここでは簿記検定の試験制度ど勉強法についてお話したいと思います。読み終わったら、「ちょっとやってみようかな」という気分になれますように。

・簿記検定とはどんな試験?
実をいうと、簿記の検定試験を主催している団体はいくつかあります。ただし、普通に「簿記検定」といった場合、日本商工会議所が主催する簿記検定を指すことがほとんどです。略称ば「日商簿記検定」なので、以下においてはこの日商簿記検定を想定してお話を進めます。

日商簿記検定は4級から1級の試験があります。4級は全国でも2千人が受けるかどうか、というマイナーな試験なので、ここでは割愛します。たいていの簿記入門者の方は3級から受験するでしょう。

3級では商業簿記のみが出題されます。これは、個人商店を想定して、取引の仕訳から財務諸表の作成までを行う、という出題です。つまり、3級の時点で財務諸表を作るところまでいってしまうのですね。

2級は商業簿記に加え、工業簿記が加わります。工業簿記は、製造業を想定して、取引の仕訳から財務諸表の作成を行う、という出題がされます。3級に比べると出題範囲が倍になるので、気を引き締めていかなければいけません。

1級はさらに会計学と原価計算が加わり、問題の質、ボリュームともに相当なものになります。税理士や公認会計士など、会計系の難関資格の登竜門ともなっているので、合格するにはかなりの勉強が必要です。

気になる合格率ですが、3級が約40%、2級が約30%、1級が約10%となっています。この数字からも、戦略を立てて勉強していかないと大変、というのはなんとなくお分かりいただけるのではないかと思います。

・勉強はどうすればいい?
ここから先は、独学3級にチャレンジする人を想定して書きます。まず、自分の好みの問題週と参考書、そして、過去問を用意してください。まずは、参考書を一読して、「こういう取引のときにはこういう仕訳をする」ということを理解しましょう。

そして、新しい勘定科目が出てきたら、「これはどういう性質で、財務諸表のどこに書くのか」ということを意識して覚えてください。また、本試験で勘定科目の漢字を書き間違えると点数がつかないので、練習もお忘れなく。

ある程度、そういったことがわかってきたら、繰り返し問題や過去問を解いて、得た知識を自分のものにしましょう。それを繰り返していけば、本試験レベルの実力は自然につくはずです。